『夏休みの計画は夏休みに入ってから考えればいい』と思っている人は、夏休みの期間を効率良く使えていません。
夏休みを勉強だけにしたくないと思っている人も、夏休みを勝負の期間と捉えて勉強漬けにする人も準備を予めしておくだけで、 充実ぶりが全く違います。とはいっても、何を準備すればいいのか難しいですよね。
まずは夏休みは遊びたいとか、勉強は適当に計画立ててやればいいんだという考えを持っている人達が多いと思います。また、学校でもらう計画表だったり自分で簡単に作る計画表でも十分だと思う人もいるでしょう。しかし、 それではまだまだ詳細に分析できていません。
計画表を作る上でのポイントは4つあります。
①やることを明確化する
②決めた課題を確実に実行する
③メリハリや締め切りを作り、だらけるのを防ぐ
④効率良く勉強し、質を上げる
では、各項目について説明していきます。
①やることを明確化する
夏休みほど、学校の授業や学習要綱から離れ自分自身に足りない勉強や必要な勉強ができる期間はありません。この大切な1か月で、学力を一気に上げようと虎視眈々と狙っている人もいるでしょう。しかし、やりたい事が散乱して何から手を付けていいかわからない人もいるはずです。
まず、自分に何が足りていないのか。
例えば、学校で1周した青チャートの2周目をやったりとか、英単語帳速単を先回りして1周仕上げるとか、英文法を一からやり直すとか。
それらの課題は人によって違いますので、まずは何をしなければいけないのかを紙に書きだして 『目に見える形にして明確化』していきましょう。人間とは不思議なもので、紙に書いて目で見ているうちに頭の中が整理されていき、「実はあれも足りないな。これも足りないな」という風に自分の中で何をやればいいのか整理されていきます。
②決めた課題を確実に実行する
勉強内容を明確化したとしても、それをやり遂げなければ何も意味がありません。確実に夏休み期間中に終わらせ、 『勉強内容を自分のものにする』にしなければいけません。恐らく、模試や定期考査の前にやろうとしてた内容を全て終わらせてテストに臨む人は少ないでしょう。どちらかというと、『ああ、結局間に合わなかった・・・』という状態でテストに臨む人のほうが多いはずです。
しかし、勉強計画をしっかりと練り上げることで、自分が一日どれくらい勉強できるのか。その課題がどのくらいかかるのかを明記することで、 無理なく勉強を完遂することができます。もちろん、その計画を実行する行動力を持っていることが前提ですが、今どれくらいやれているのかも計画表に書いていくことでわかりやすくなっているのもポイントです。
③メリハリや締め切りを作り、だらけるのを防ぐ
夏期講習などもあるので1か月丸々休みである高校は実は少ないと思います。しかしそれでも長期休暇ですので、ふんだんに時間はあります。そして監視している人はいないし、イベントはたくさんあるし、熱いし、眠いし 『だれるなというほうが無理難題』です。
ただだれていては、せっかくやらなければならない課題を明確化しても、完璧にやり遂げる計画を練っても、だらだらやっては『いつまでも終わらないし、内容も頭にはいりづらい』のです。
④効率良く勉強し、質を上げる
『効率良く勉強すること=質を上げること』というのは常に成り立つ命題ではありません。そしてこれをイコールにすることが勉強する人の永遠の課題なのかもしれません。それは置いといて、夏休みの課題に関してはこのことは成り立っています。
計画を立てない勉強というのは、取りとめのないものになってしまいがちです。例えば、複数の参考書を無計画に同時にやったりすると、どの参考書をどれくらいやったのか、どこが分からなかったのかが分からなくなってしまいます。実際に、私が教えていた生徒で本当にこういう子がいました。また、できなかったところをどのタイミングでもう一度やるのか。そのあたりも計画通りにやれば漏れなく勉強を終えられるでしょう。
いかがだったでしょうか?少し長くなってしまいましたが、参考にして頂ければと思います。